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EPISODE10「奇跡を売る男」

"4400"のアップルバウムは、娘の働くダイナーで借金の取立てにあっていた。
借金取りは彼をひとしきり脅したあと、「48時間の猶予だ」と言って去っていく。

リチャードとリリーは、"4400"仲間のエリックを頼ろうと車を走らせていた。
そんな中、リリーが「妊娠したかも」と切り出すが、家も仕事もない今の状況で素直に喜べないリチャードとの間に気まずい空気が流れる。

アップルバウムはなんとか金の工面をするが、そこにすっかり痩せて見違えた姿になった借金取りが現れたので、びっくりする。
上機嫌の彼はこう言う。
「たった2日で34キロも痩せたんだ。ガンかと思ったが、そうじゃなかった。考えるにお前の飲んでたビールをもらったからとしか思えない」
「証拠は?」とアップルバウム。
「ない。そこで、実験をしよう。この女房の水を飲んでみてくれ。これでこいつが痩せれば、お前は"ダイエット人間"だ」
試してみるアップルバウム。

有名な歌手クロエが4400センター入りを表明し、センターにはマスコミが殺到していた。
彼女はコリアーを賞賛し、コリアーは彼女を上手く宣伝に利用できてニンマリ。

借金取りの女房も10キロ以上痩せることに成功する。
それを聞いたアップルバウムは、自分を2,000万ドルで売り出し、企業から問い合わせが殺到していた。
それはNTACの知るところともなり、トムとダイアナも彼に会いに行くことに。

リチャードたちはエリック家に到着、彼の歓迎を受けるが、リリーは不機嫌なままw
そして、エリックのご近所さんであるデイビッドはリチャードのことをこころよく思ってないらしい。

カイルは、講師のポールソンと段々親しくなっていく。

アップルバウムに会って話を聞くトムとダイアナ。
「"4400"が能力を売りに出すのは初めてだ。。。」と自制を促すトムだったが、「私を売れるのは私だけだ」とアップルバウムは突っぱねる。

コリアーとクロエは、予想通り(笑)深い仲だった。

アップルバウムは製薬会社と4,000万ドルで契約を結ぶことになり、大喜び♪
一方、借金取りの夫婦は食べても食べても満腹感を得られないので、食べまくっていた。

ショーンは、コリアーとクロエの関係を知り、さらには「有名人は金を持っている上に、立場が不安定だ。その両方を上手く利用する」というコリアーの言葉に唖然とする。

有名人の別荘管理人をしているエリックは「一緒に働かないか?」とリチャードを誘う。
事情をなにも聞かず、温かい言葉をかけてくれるエリックに感謝するリチャードだった。

ショーンからコリアーとクロエが深い仲だと聞かされた、秘書のデボンはショックを受ける。彼女もコリアーと深い仲だったらしい。

「ここに住もう」とリリーに相談するリチャードだったが、「ここは嫌。イザベルが。。。」とリリー。
妊娠も間違いだったとのこと。
納得のいかないリチャードは何も言わず立ち去る。

ヨーヨートロント社がマイアと年30万ドルで契約したいとダイアナに持ちかけてくるが、ダイアナはきっぱり断る。
「予知能力はなくなったんだろ?」とトム。
「青田買いよ」とダイアナ。
しかし、真顔になったダイアナは、じつはマイアは予知能力が失われたフリをしているだけ、とトムに打ち明ける。
「ニーナに報告は?」とトム。
「まさか、しないわ」とダイアナ。
「じゃ、(ショーンの力を隠していた件と)おあいこだな」とトム。

エイプリルのタトゥーの仕事を見学に行くダイアナとマイア。
ここでも口げんかをはじめる2人w
マイアはこっそり客の男性に「今夜バイクに乗るときは、ヘルメットを必ずかぶって」とアドバイスする。

大学仲間のパーティに出かけたカイルは酒を飲んだ後、気づくとガラスが破られたショーウィンドウの店の前に立っていた。
店では警報機が鳴り響き、やがて警官が到着、連行されてしまう。

新しいスーツに新しい車☆ ご満悦のアップルバウムだったが、そこに衰弱しきった身体で借金取りの男が現れる。
「女房が死んだ。餓死だそうだ。お前は人殺しだ」と言って倒れる男。

カイルはトムのおかげで釈放されるが、家に帰って2人は口論となる。
「本当になにも覚えてないんだ」とカイル。
酒になにか薬が混入されていたのかも、と言うカイルだったが、体内から薬物は検出されなかった。
「おまえは3年も昏睡してたんだぞ。それなのに酒なんか飲むなんて」とトム。
そこへ、NTACから電話連絡が入る。アップルバウムの件だ。
カイルを家において出かけるトム。

夜の通りを一人散歩していたリチャードに、車に乗ったデイビッドの妻が声を掛ける。
「送るわ」
車に乗り込むリチャード。
しかし、デイビッドがリチャードに絡んでくる。それに耐えるリチャード。

借金取りの男も死んだことを聞かされ呆然とするアップルバウム。
検査の結果、アップルバウムの唾液の中に代謝を異常に促進させるタンパクが含まれていて、そのタンパクは同時に脳を刺激して、エプネフリンを放出、脂肪を分解しているとのこと。そのため、食べても栄養が吸収できずカロリー欠乏になったのだ。
ここでアップルバウムが慌て出す。
「今朝、製薬会社で細胞組織のサンプルを取ったんだ」
トムが製薬会社に急行するが、すでにサンプルは100人の臨床実験に回されていた。
愕然とするトム。

4400センターでは、薬物自殺を図ったデボンが発見される。騒然となるセンター。

カイルは自分の身に起きていることに不安を覚えるが、トムには相談できず、ポールソンに話すばかりだった。

翌朝、リチャードの前にデイビッドが突然現れ、殴りかかってくる。
妻から「リチャードに謝って」と責められた彼が、逆恨みしたのだ。
しかし、逆にリチャードが彼を押さえ込み、追い返す。

100人の犠牲者を自分の目で確かめるアップルバウム。
娘のエリーズに電話連絡すると、彼女もカロリー欠乏状態にあることが判明する。
自分も痩せたくて、こっそり父親のコップで水を飲んだらしい。
運び込まれるエリーズ。
そんな中、この症状の治療法が見つかる。
アップルバウムの肝臓から抗体を作るための血清が作れるとのこと。しかし、そのためには肝臓を丸ごと摘出しなくてはならない。

リチャードはリリーに謝罪、仲直りする。

アップルバウムは娘の学費を条件に、肝臓を提供(その後、別の肝臓を移植する。リスクは高い)することに同意する。

デボンの見舞いに行ったショーンは、彼女とコリアーの関係を知る。
センターに戻ったショーンは、コリアーに噛み付く。

マイアを怪我をした男が尋ねてくる。マイアが忠告した客の男だ。
やはりあの晩事故に巻き込まれたらしい。
「なぜわかったんだ?」と男。
「きっと子どもの勘よ」とエイプリル。
「無事でよかった」とマイア。
笑顔で握手するマイアと彼だった。。。

デイビッドの妻がエリック家に駆け込んでくる。
「(腹いせに)デイビッドがあなたたちの居場所を政府に通報したわ」と彼女。
リチャードたちは慌ててエリックの家を出発する。

アップルバウムの手術は成功し、血清も確保でき、エリーズやその他の患者たちも回復する。

「偽善者に思えてくる」とコリアーを非難するショーン。
しかし、コリアーはこう告げる。
「そういう潔癖さは必要だ。ここはいつか君のものになる。跡をついでくれ、聖人のごとき汚れを知らないショーン」
突然のことに戸惑うショーン。

結局、アップルバウムの事件は死者2名、入院100名強で収拾した。
「世界から肥満が消えると思ったのに」とニーナ。
「しかし、このタンパクの代謝効果を他の目的、たとえばに有毒廃棄物の分解や汚染物質の除去などに利用できる可能性は高い」とマルコ。

カイルになにかが起きはじめているのだが、それに気づかないトムだった。。。

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